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「消えた警官 ドキュメント菅生事件」坂上遼

何これ、メチャクチャ面白い。ここまでくるとエンターテイメントですな。「書評のメルマガ」で知った一冊。 権力っつうのはあらかじめ腐敗することが内包されてるんだったっけな。嘘が引っぺがされていく過程がスリリング。

「FACTFULNESS ファクトフルネス」ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド

クイズの正答数は2問であった。思っていたのと違っていた。何かを暴くものなのかと思っていた。「ドラマチックすぎる世界の見方」を変えようと言う。いわゆる良識を訴える本(追記:マイケル・サンデル、トマ・ピケティ、ナオミ・クラインとか)なのだが、世界の見方を誤るとビジネスチャンスを失うぞという切り口が新鮮。たとえば、東日本大震災による原発事故の放射能で亡くなった人はひとりも見つかっていないファクト(追記:震災による死者は約1万6,000人で推移中)。そこからできることを考えてもいいよねという気分になる。スイスの製薬会社の話も思い込みを捨てよという教えとは別の視点で気づきがあった。知らなかったがTEDの名物スピーカーでもあった人でプレゼンテーション力、影響力も駆使されているのだろうが、最後にはちょっと泣けてきたりもしましたな。

「燃えつきた地図」安部公房

時代背景は昭和なのになぜだろうサイバーパンクっぽい。レトロフューチャーなのか。キレイとキタナイのミクスチャー。ストーリーのループ感、ロールの入れ替わり感。 彼女は探し求める。ぼくは身をひそめつづける。 過去への通路を探すのは、もうよそう。手書きのメモをたよりに、電話をかけたりするのは、もう沢山だ。

「砂の本」ホルヘ・ルイス・ボルヘス

Tokyo No.1 Soulset「Jive My Revolver」の元ネタでしたか。読んでから気づいた。何この聞いたことのあるフレーズ。まさに、 ”もはや、われわれには引用しかないのです”。  『ここ』と『いま』からは逃げられない。

「死に山」ドニー・アイカー

VICEみたいなネタものではあるのだが、最後に不覚にも感動が押し寄せてくるのだった。雪解けという言葉が重層的に響く。エクストリーム・ジャーナリズム。