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「謎解きサリンジャー」竹内康浩、朴舜起

  19, 20歳のときの読みは何だったのか。反骨の書として紹介していた雑誌がきっかけだったか。禅と俳句の世界観もしゃれているとしか思ってなかった。自然科学的な視点をも内包した、プログラミング言語のように書かれた小説なのだった。 メモ 「ナイン・ストーリーズ」新潮文庫、「ライ麦畑でつかまえて」白水Uブックス、「Catcher in the rye」Penguin Paperbacksがいまだに手元にある このブックレビューがきっかけ https://mimt.jp/book/list/detail/?id=348

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル』

  今年いちばん、笑ったかもしれない。 メモ: 『フットルース』でケビン・ベーコンが演じた主人公の名はレン。

「地図と拳」小川哲

 これは間違いない傑作。どの辺りがそうなのか。自分の整理のために書く。 戦争に対する考え方が当時の若者の目線で描かれており、その切り口は今までになく斬新かつ、自然に感じられ、そのかんじ感は今の戦争について考えることにも通じており、今、読むべき作品として傑出している。 ダニエル・ヤーギンの最新作が「The New Map」だったりする符合も今、トピックすべき必然であり、面白い、興味深い点。 この作家らしい聡明で真剣にふざけている姿勢(語りの推進力)が、主人公たち、細川と明男の掛け合いにおいて最高であり、「嘘と正典」「黄金の書物」「SF作家の倒し方」から読んでてよかったと思ってしまう。 「青春」という名の雑誌が登場するが、まさに青春群像劇でもある。明男と仲間たちの物語、丞琳(母親と彼女くらいしか女性が登場しない)との関係性とか泣けるし、重要な横糸になっている。 以上、取り急ぎ。

「キンドレッド」オクティヴィア・E・バトラー

 アメリカの黒人女性が書いたSFである。1979年の著作。ジャネール・モネイが牽引しているという、アフロフューチャリズムの流れの中で再評価、再発されたようだ。フツーに近所の本屋さんの海外文学コーナーに置いてあった。

「新しい世界の資源地図 The New Map:Energy, Climate, and the Clash of Nations」ダニエル・ヤーギン

  一見、分厚いが500ページほどで、ぐいぐい読める。前半のシェールガス登場から、中東のややこしい石油と紛争の地図の解説というか物語はかなり興味深い。後半の自動車の地図あたりからは、割と馴染みのあるトピックで読みやすい。 自動車をはじめとした産業(産業革命から現在のIT、これから起こるWeb3のイノベーション)がもたらす経済の恩恵は、紛争のない平和な国でのみ市民が享受できる。でもそれは、石油の地図に支えられている。見通しは暗いか、そうでもないかを問いかける一冊。 読んだらすぐバリューブックスに出そうと思っていたが、もうちょっとしばらく持っておこう。

「テスカトリポカ」佐藤究

悪夢を見てしまうほどの強烈な世界。直木賞候補としては内容が残虐すぎるという評価をした選考委員は意外と男性が多かった、現実はもっと酷いことが起こっているのだからむしろ薄味で読みやすくなっている、てなことを桐生夏生が言っていて、興味を持った一冊。実際、読了するまでよく眠れませんでした。

「地面師たち」新庄耕

  何となく立ち寄った本屋で、大根仁監督のオビに惹かれて買った本。 確かにめちゃくちゃ面白い。Vシネっぽくはある気がするが。 「狭小住宅」の作者であった。 https://satotsuyoshi.blogspot.com/2017/01/blog-post_15.html

「三四郎」夏目漱石

  懐かしい本が出てきたので開いてみたら、こういうの出てきた。学校にはよく行ってたけど、授業に出ないで何やってたんだか。 30 年前の話だって?ウソだろ。。

『継承/ヘレデタリー』

ほぼ出オチな作品。当時、IMBbでトレーラーをザッピングしていて、気になっていた作品。 監督は後に『ミッドサマー』を撮ることになる、アリ・アスター。 これらの作品を町山さんはどう思っているのだろう(たまにそう思う作品がある)、というわけで『ミッドサマー』の解説(TBSラジオ「たまむすび」書き起こし)を読んだ。個人的な癒しとして、想いを作品に投影してるっつー変態ぶりがすごい。

「記憶する体」伊藤亜紗

  障害を持つ当事者の人たちのインタビューをあつめた本。科学的な本だと思っていたが、これは写真家的なアプローチのアート作品なのであった。   1年ほど前に読んだ本。 このあたりが、手に取ったきっかけだったと思う。 https://wired.jp/2021/04/03/with-dosmonos-03/