一見、分厚いが500ページほどで、ぐいぐい読める。前半のシェールガス登場から、中東のややこしい石油と紛争の地図の解説というか物語はかなり興味深い。後半の自動車の地図あたりからは、割と馴染みのあるトピックで読みやすい。 自動車をはじめとした産業(産業革命から現在のIT、これから起こるWeb3のイノベーション)がもたらす経済の恩恵は、紛争のない平和な国でのみ市民が享受できる。でもそれは、石油の地図に支えられている。見通しは暗いか、そうでもないかを問いかける一冊。 読んだらすぐバリューブックスに出そうと思っていたが、もうちょっとしばらく持っておこう。