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8月, 2022の投稿を表示しています

「新しい世界の資源地図 The New Map:Energy, Climate, and the Clash of Nations」ダニエル・ヤーギン

  一見、分厚いが500ページほどで、ぐいぐい読める。前半のシェールガス登場から、中東のややこしい石油と紛争の地図の解説というか物語はかなり興味深い。後半の自動車の地図あたりからは、割と馴染みのあるトピックで読みやすい。 自動車をはじめとした産業(産業革命から現在のIT、これから起こるWeb3のイノベーション)がもたらす経済の恩恵は、紛争のない平和な国でのみ市民が享受できる。でもそれは、石油の地図に支えられている。見通しは暗いか、そうでもないかを問いかける一冊。 読んだらすぐバリューブックスに出そうと思っていたが、もうちょっとしばらく持っておこう。

「テスカトリポカ」佐藤究

悪夢を見てしまうほどの強烈な世界。直木賞候補としては内容が残虐すぎるという評価をした選考委員は意外と男性が多かった、現実はもっと酷いことが起こっているのだからむしろ薄味で読みやすくなっている、てなことを桐生夏生が言っていて、興味を持った一冊。実際、読了するまでよく眠れませんでした。