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「推し、燃ゆ」宇佐美りん

「推し」というバズワードを使って、書きたいことを書いた純文学作品。 現代若者のお悩み、病み、および闇が乾いた文章で描かれていて、 「廊下の真ん中でペンを突き立てるようにして書いている途中、軽い痙攣がまぶたを打ち、脇に挟んでいたリュックサックが滑り落ちた」「なんでそんなことになるまで言わんのよ」「「せいじゃなくて、せいとかじゃないんだけど」息を吸い損ね、喉から漏れた音が出る」 など簡潔な記述が心を揺らす。かもしれない。もし文芸賞メッタ斬りの俎上に乗ったら、最後の綿棒のくだりは突っ込まれそうだ。「かか」も読んでみよう。

「時間は存在しない」 カルロ・ロヴェッリ

相対性理論やエントロピー増大の原理についての理解が少し深まった。 「オーバーストーリー」「ビューティフルドリーマー」「ストレンジャー・シングス 1-5 ノミと曲芸師」などがより楽しめる。 時間とは人間がこしらえたものであった。

「オーバーストーリー 」リチャード・パワーズ

壮大な物語。ストーリーとは樹冠の意味なのであった。 エコテロリスト、コミュニケーションする樹木、樹木の当事者適格、人間が樹木のように見えるエイリアンの話、 地球の一生を 24 時間で例えると人間の登場は 23:59:57 くらいって説などなど、情報が詰まった最高の小説。

『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』

中学生のときに劇場で見たけどまったくピンとこなかった。急に気になってAmazon Primeでレンタル。 サクラ先生の声は鷲尾真知子であった。そして夢邪鬼はサッポロ一番みそラーメンの藤岡琢也である。 「時間は存在せんのとちゃいまっか」って言ってましたね。「時間は存在しない」、読みましょう。 「るーみっくわーるど」、実家にまだあるかなー。

『アメリカン・ファクトリー』

ピーター・バラカンがラジオで薦めていた。

『シン・ゴジラ』

このタイミングで見る映画かよってかんじだが、非常に示唆的ではある。

「真面目にマリファナの話をしよう」 佐久間裕美子

高級ディスペンサリーへの突撃取材、本人のオピオイド被害体験などを交えながら、歴史と今を勉強できる本。

『マイルス・デイビス クールの誕生』『クインシーのすべて』 『コルトレーンを追いかけて』

J-WAVE で Soil & Pimp Session の社長がおすすめしていた見方に従って観た。サイコーであった。

『タイガーキング ブリーダーは虎より強者?!』

邪悪な人しか出てこない。つくづくドエライお国だと思った次第。 アフターショーなんてのも用意されており、Netflixの一歩先ゆくエンタメへの姿勢もすごい。 ニコラス・ケイジでドラマ化!! ヤバイね。

「ケルト/装飾的思考」鶴岡真弓

RADIO SWITCHで知りました。序章、第1章で十分堪能。読むの大変なので図録とか、ムックとか、アプリで見たい。 文章は簡潔で読みやすく、その博識さに色々な連想を起こさせる。金関丈夫「木馬と石牛」的な。久々に読んでみよう。

「マジック・キングダムで落ちぶれて」コリイ・ドクトロウ

Boing Boing を昔よく見てました。 最近、「WTF経済」で触れられていて、思い出してわざわざVALUE BOOKSで買いました。 壮大な設定を背景に繰り広げられる『ビッグ・リボウスキ』的展開、ただしディズニー・ワールドの中で、ていう。

『マリッジ・ストーリー』

という名の離婚訴訟モノ。 離婚訴訟起こすには、結婚生活をつぶさに振り返ることになるという矛盾、試練。 離婚訴訟モノと言えば「クレーマー、クレーマー」。 これ原題が、「Kramer vs. Kramer」なんですね。 どちらもNY派の作品。併せて観てみよう。 でもってアダム・ドライバーが『ブラック・クランズマン』に続きいいかんじで、この役者さん好きだなーって言ってるそばから、これ誰?夏木ゆたか?とか言わないでほしい。 弁護士役のローラ・ダーンも、もちろんスカヨハもいいですね。 『マグノリアの花たち』『ロスト・イン・トランスレーション』のDVDを久々にまた引っ張り出してきたくなる。