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「推し、燃ゆ」宇佐美りん

「推し」というバズワードを使って、書きたいことを書いた純文学作品。

現代若者のお悩み、病み、および闇が乾いた文章で描かれていて、

「廊下の真ん中でペンを突き立てるようにして書いている途中、軽い痙攣がまぶたを打ち、脇に挟んでいたリュックサックが滑り落ちた」「なんでそんなことになるまで言わんのよ」「「せいじゃなくて、せいとかじゃないんだけど」息を吸い損ね、喉から漏れた音が出る」

など簡潔な記述が心を揺らす。かもしれない。もし文芸賞メッタ斬りの俎上に乗ったら、最後の綿棒のくだりは突っ込まれそうだ。「かか」も読んでみよう。



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「1984年に生まれて」郝景芳

宇佐美りんの次に読んだ、これまた圧巻であった。 自己を見つめる哲学書であり、親との葛藤を描いた純文学であり、メタSFであり、時にふぞろいの林檎たちであり、解体屋外伝である。 償いは完遂することはない。過去に寛容であれ。今日を生きよう。自嘲して何が悪い。てなことを思いましたナ。 「折りたたみ北京」と併読。これに収められている夏笳、糖匪、程婧波といった女性作家の作品もいい。みな 1883-1984 年生まれっつうのも面白い。