中動態から始まる新しい<わたし>。暇の搾取の世紀という國分功一郎、退屈とは傷でありアイデンティティであることが当事者研究から見えてくるというのは熊谷晋一郎。若林恵編集長のラストスタンド。
課長が言う「自意識が強く、観念的で、理想や言い訳ばかり並べ立てる。それでいて肝心の目の前にある現実をなめる」「わかった気になってそれらしい顔をする」。それを超えてようやくスタート地点に立てる。まともな仕事人になれる。了解です。その上で、こだわるな、逃げろと言っているのだなというのが、最後のパラグラフについてのわたくしめの解釈。お疲れさまです。