「1984年に生まれて」郝景芳 3月 20, 2021 宇佐美りんの次に読んだ、これまた圧巻であった。 自己を見つめる哲学書であり、親との葛藤を描いた純文学であり、メタSFであり、時にふぞろいの林檎たちであり、解体屋外伝である。 償いは完遂することはない。過去に寛容であれ。今日を生きよう。自嘲して何が悪い。てなことを思いましたナ。 「折りたたみ北京」と併読。これに収められている夏笳、糖匪、程婧波といった女性作家の作品もいい。みな 1883-1984 年生まれっつうのも面白い。 続きを読む
「推し、燃ゆ」宇佐美りん 10月 17, 2020 「推し」というバズワードを使って、書きたいことを書いた純文学作品。 現代若者のお悩み、病み、および闇が乾いた文章で描かれていて、 「廊下の真ん中でペンを突き立てるようにして書いている途中、軽い痙攣がまぶたを打ち、脇に挟んでいたリュックサックが滑り落ちた」「なんでそんなことになるまで言わんのよ」「「せいじゃなくて、せいとかじゃないんだけど」息を吸い損ね、喉から漏れた音が出る」 など簡潔な記述が心を揺らす。かもしれない。もし文芸賞メッタ斬りの俎上に乗ったら、最後の綿棒のくだりは突っ込まれそうだ。「かか」も読んでみよう。 続きを読む
「時間は存在しない」 カルロ・ロヴェッリ 5月 10, 2020 相対性理論やエントロピー増大の原理についての理解が少し深まった。 「オーバーストーリー」「ビューティフルドリーマー」「ストレンジャー・シングス 1-5 ノミと曲芸師」などがより楽しめる。 時間とは人間がこしらえたものであった。 続きを読む
「オーバーストーリー 」リチャード・パワーズ 5月 10, 2020 壮大な物語。ストーリーとは樹冠の意味なのであった。 エコテロリスト、コミュニケーションする樹木、樹木の当事者適格、人間が樹木のように見えるエイリアンの話、 地球の一生を 24 時間で例えると人間の登場は 23:59:57 くらいって説などなど、情報が詰まった最高の小説。 続きを読む
『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』 5月 10, 2020 中学生のときに劇場で見たけどまったくピンとこなかった。急に気になってAmazon Primeでレンタル。 サクラ先生の声は鷲尾真知子であった。そして夢邪鬼はサッポロ一番みそラーメンの藤岡琢也である。 「時間は存在せんのとちゃいまっか」って言ってましたね。「時間は存在しない」、読みましょう。 「るーみっくわーるど」、実家にまだあるかなー。 続きを読む