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「死後開封のこと」リアーン・モーリアリティ

文喫でジャケが気になってた一冊。装画は伊藤彰剛。
渋いミステリ物かと思いきや、「ため息つかせて」テリー・マクミラン的な大人の女性の群像劇であった。原題は「The Husband's Secret」。

世代が一緒。ベルリンの壁崩壊が海外の若者のカルチャーというか考え方・態度に与えた影響が横糸で描かれていて共感した。

洗練された大人の女性の物語でもあり、主軸のミステリが大映テレビ的でもある。そこがいいんでしょうなあ。


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「1984年に生まれて」郝景芳

宇佐美りんの次に読んだ、これまた圧巻であった。 自己を見つめる哲学書であり、親との葛藤を描いた純文学であり、メタSFであり、時にふぞろいの林檎たちであり、解体屋外伝である。 償いは完遂することはない。過去に寛容であれ。今日を生きよう。自嘲して何が悪い。てなことを思いましたナ。 「折りたたみ北京」と併読。これに収められている夏笳、糖匪、程婧波といった女性作家の作品もいい。みな 1883-1984 年生まれっつうのも面白い。
「歌うクジラ」 乳児や幼児は親の笑顔を見て笑顔を作ることを学習する。 危険を察知しても選択肢がないから危険という概念は意味を失いやがてその概念そのものも消える。 左右対称に切り裂かれた反乱移民の顔を機械的に花にたとえることでぼくは光景から意味を剥がそうとしている。 目の前の光景に魂と言葉を失うな。 「解体屋外伝」 暗示の外に出ろ俺たちには未来がある。