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「死後開封のこと」リアーン・モーリアリティ

文喫でジャケが気になってた一冊。装画は伊藤彰剛。
渋いミステリ物かと思いきや、「ため息つかせて」テリー・マクミラン的な大人の女性の群像劇であった。原題は「The Husband's Secret」。

世代が一緒。ベルリンの壁崩壊が海外の若者のカルチャーというか考え方・態度に与えた影響が横糸で描かれていて共感した。

洗練された大人の女性の物語でもあり、主軸のミステリが大映テレビ的でもある。そこがいいんでしょうなあ。


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課長が言う「自意識が強く、観念的で、理想や言い訳ばかり並べ立てる。それでいて肝心の目の前にある現実をなめる」「わかった気になってそれらしい顔をする」。それを超えてようやくスタート地点に立てる。まともな仕事人になれる。了解です。その上で、こだわるな、逃げろと言っているのだなというのが、最後のパラグラフについてのわたくしめの解釈。お疲れさまです。
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