沢木耕太郎ノンフィクションVII「1960」所収「危機の宰相」「テロルの決算」 1月 15, 2017 再評価されているケインジアンのひとり、下村治に興味を持って手に取ったが、中身は沢木耕太郎節の群像劇。「危機の宰相」、まさか最後に三島由紀夫につながるとは。当時の日本の政治経済に「世界の静かな中心であれ」と警鐘をならした言葉は観念であるが今の世相にも刺さるものがあるような。「テロルの決算」、浅沼稲次郎と山口二矢それぞれの、親子の描写にすべてが収斂されていくのはやはり沢木節ゆえか。胸を打つというか刺す。 共有 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ ラベル 本 共有 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
「1984年に生まれて」郝景芳 3月 20, 2021 宇佐美りんの次に読んだ、これまた圧巻であった。 自己を見つめる哲学書であり、親との葛藤を描いた純文学であり、メタSFであり、時にふぞろいの林檎たちであり、解体屋外伝である。 償いは完遂することはない。過去に寛容であれ。今日を生きよう。自嘲して何が悪い。てなことを思いましたナ。 「折りたたみ北京」と併読。これに収められている夏笳、糖匪、程婧波といった女性作家の作品もいい。みな 1883-1984 年生まれっつうのも面白い。 続きを読む