徳川家の人々にも言って置いたよ、「今度は都合によったら少しヤルかもしれない」ツテ。サウサ、あツちこツちへも手紙がやつてあるシネ、何でも物いりサ、馬鹿馬鹿しいよ。それから面談したのサ。存外早く落ち着いて、一日で事も了つたのだ。松方も礼に来た。江戸弁がいい。京極夏彦「ヒトごろし」では誰にも共感できないストーリーの中、勝海舟だけが魅了的に描かれていた。
課長が言う「自意識が強く、観念的で、理想や言い訳ばかり並べ立てる。それでいて肝心の目の前にある現実をなめる」「わかった気になってそれらしい顔をする」。それを超えてようやくスタート地点に立てる。まともな仕事人になれる。了解です。その上で、こだわるな、逃げろと言っているのだなというのが、最後のパラグラフについてのわたくしめの解釈。お疲れさまです。