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「ソロモンの歌」トニ・モリスン

serpentwithfeet のインタビュー記事を見て手に取った。1977年の著作、今まで知らなんだ 。 抑制の効いたヒップな文章と会話。
「ハイ」(中略) 「それはそういう言葉だい?」(中略) 「こんにちはという意味だよ」 「だったら、そういうふうに言うんだね」 「わかった。こんにちは」 「そのほうがいいよ。何の用だい?」 「別に。通りかかっただけなんだ」 「そこに立って、見ているみたいだけどね」 「ここにいて欲しくなかったら、パイロットさん、ぼくら帰るよ」(中略) 「わたしはああして欲しい、こうして欲しいというような人間じゃないよ。あんたのほうこそ何か用があるんだろ」 「ちょっとおばさんに聞きたいことがあるんだ」
てな調子。 当時は固くて読みづらい、ちょいと権威のある文学作品として読まれたのだろうか。 いやいやかなりイカしてます。

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課長が言う「自意識が強く、観念的で、理想や言い訳ばかり並べ立てる。それでいて肝心の目の前にある現実をなめる」「わかった気になってそれらしい顔をする」。それを超えてようやくスタート地点に立てる。まともな仕事人になれる。了解です。その上で、こだわるな、逃げろと言っているのだなというのが、最後のパラグラフについてのわたくしめの解釈。お疲れさまです。
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