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「小商いのすすめ」平川克美


人が誠実であったのは、戦前戦後の一瞬だけ。誠実さとは身の丈を知り、人の行動や思いは不連続であることを許容することだ。不連続とは、一貫性を壊して均衡を保つこと。一貫性はときに行き過ぎる。歳をとると頑固になる。頑固な年寄りは詐欺にかかりやすい。弱さを富で隠しているから。

サンデル、ピケティ、橋本治、柄谷行人、岩井克人、ナオミ・クライン、エマニュエル・トッド、中島らも、町田康がとっくに予言していた。新自由主義が人を数字とセンサーだけで動く虫にしてしまうことを。

てなことは書いてないが、そんなことを読後に思いを馳せましたとさ



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