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NHK少年ドラマシリーズ「七瀬ふたたび」('79放送)をDVDで見た。

筒井康隆の小説はあまり読んだことはないが,
読んだ人からそのあらすじを聞いたりするのは好きだ。
特に酒の席で。

しかし,「七瀬」3部作は,たまたま前の職場の人に借りて,
かなりスッ飛ばして読んだ記憶がある。
「家政婦はみた」状態から「宇宙進化論」へと持っていく
3部作のダイナミズムに頭がクラクラしたような気がする。

今回もまた職場で,今度は隣席のTさんから借りることになった。
で,2週間ぐらい借りて今日,最終話を見終わった。

ラストの消え方が「妖怪人間ベム」みたいだとおもった。
超能力者,後を濁さず。
人間と認められない者が,理想の人間のありかたを探す珍道中。

って珍道中かよっ!

いや,たとえば
第3話で披露される,ヘンリーによる熱烈なる歌唱。
そしてそれ以降,事あるごとに,隙あらば歌い出し,
それが最終話まで予断を許さないとあっては,
同行の人たちも大変です。

最終話。
結局,人間との融和は実現しなかったけれど,
かれらはアーキテクチャを変えて生き続けている。
たとえばそれはエーテル,マトリックスのなか。
ってのはどうだろう。
ってのはちょっと飛躍か。

参考サイト
「NHK少年ドラマシリーズのすべて」(アスキー)
ここのリンク集から飛ぶとさらに物凄いことに

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